MBR(膜分離活性汚泥)装置
MBRとは膜分離活性汚泥法(Membrane Bioreactor)の略称で、従来の最終沈殿槽に代えて、膜を用いて固液分離する活性汚泥法のことです。当社のMBRシステムは好気槽内に膜を浸漬させた膜分離槽一体型と、膜分離槽を別置きにする膜分離槽別置型があります。新設、改造、高機能化等の多様な目的に対応し、一体型、別置型の選定を含め、お客様にとって最適なシステムを構築をご提案します。
膜分離槽別置型
特長
従来の活性汚泥法と比較して
- 最終沈殿池が不要であり省スペースとなる。
- 標準活性汚泥設備と同じ反応槽容量で処理量を増やせる
- 活性汚泥濃度を高く維持できるため、処理が安定化しやすい
- 維持管理が容易であり、排水処理の省力化が可能である。
- 水質が良好 (SS濃度≒0)であり、大腸菌などの細菌の除去ができる。
(膜分離槽別置型)
別置型膜分離槽 |
膜エレメントの設置状況 |
特長
- 一般的な膜分離槽より小型で設置面積が小さい
- 膜ユニットの吊り上げ装置が不要である。
- 膜の着脱が容易(高所作業が不要)である。
- 個々の膜エレメントの濾液の確認ができる
- トラブルが生じた場合、膜エレメントを個別に閉止できる
- 目詰まりしにくい特殊散気管を使用している。
事例
膜分離槽別置型 50m3/日処理 MBRシステムの例
MBR(膜分離活性汚泥法)システムに使用する浸漬膜の例
膜素材 | ポリフッ化ビニリデン(PVDF) |
細孔径 | 0.2μm以下 |
膜形状 | 中空糸 内径0.6mm×外形1.0mm |
有効膜面積 | 12.5m2 |
膜エレメント寸法 | 幅 a:530mm、b:450mm 高さ c:1010mm |
使用温度 | 5~45℃ |
使用pH | 2~10 |
処理フローの例
膜分離槽一体型
実施例の写真
(膜分離槽一体型)
中空糸型膜エレメント |